言葉は育つ

帯の添え書きが例の辞書にまつわる本を書いた三浦しをんさんだった、

それで興味を覚えて借りてきたのだが・・昔風の仮名遣いで書かれているので思わず発行年月日を見てしまった。

随筆 辞書を育てて随筆 辞書を育てて
(2012/06/08)
水谷 静夫

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昔の商売における呼び名の変遷が面白かった、

その時代に生きたひとだからわかる独特の個性ある呼び名は今はもうないのだが・・

「八百屋」っていうのは野菜に限らず果物やキノコなど手広く売ってたので、深いたしなみはなくてもあれこれ広くこなす人を八百屋と言ったそう。

下駄の歯入れ屋は下駄の台に歯を付け替えて何度も使えるようにするのだが、それにちなんで歯医者の事を下駄屋と言った時代もあったそうな、

「小間物屋」というのもありましたが・・扱う商品が縄や箒などの荒物より細かい糸や針などの日用品を扱う店とのこと、

昔は田舎では小間物屋で何でもそろってた気がするが、結構細かい職業分けがあったのですね。


時代劇で使われてる言葉についての指摘はかなり手厳しく、NHKでさえ正しく理解して無いと嘆く、

有名な作家にしてもその辺は手加減しない、自分の知識にそれほどの自信があっての発言だろう、

世間に流れる風潮に対してもきちんと歴史的な事実を踏まえて批判してるのが気持ちが良い。

こないだのNHKスペシャルで映画監督の伊丹万作が指摘していた戦争についての国民感情、

これについてもやはり同じようなことを言っていて・・別の視点から見ることの大切さを思います。

軍歌についての変わった解釈がなんか・・目からうろこでしたね。

いろんな考え方を持った人も大勢いたんだろうに、なんとなく見逃してきたことが今も影響してるのかな。


ある本に出てくる地名をピックアップしてその頃に生まれた自分が知ってるか調べてる個所は、その近辺に住んでた人ならきっと興味深く読むだろう、

だが昔からこうやって地名や場所そのものが消えていったことはあったんだろうと、

今の町村合併で古い町の名が消えていくのを嘆いても仕方ないのだろうと思った。

そういう気質が日本人には元々あるのだろうな。


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