昭和の犬

犬とか猫がタイトルに付く本が書棚にあるとつい手に取って中身を見てしまう・・

面白そうだなーと思ったら借りてくる、又は買ってしまうのが習性になってしまった。


この本も「オール讀物」で冒頭の部分だけ紹介されてたが、もう続きが読みたくて読みたくて・・

それでも単行本を買う余裕は今の我が家にはなく、図書館にリクエストをして順番が来るのを待つのだが、

今回は意外と早く手にすることができたかな・・ん、そうでもないのか?






昭和の犬昭和の犬
(2013/09/12)
姫野 カオルコ

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この作者さんとの共通項がたくさんあって・・それなのにこの方の感情とは相容れない部分もあり、

こんな風に対処すれば良かったのか?とか、もっと別のやり方があったのでは・・とか、


とにかく作家さんというのは記憶が良くないとできないな・・ってのがあって、

同じ昭和の時代を生きた世代なのにその記憶の密度がまるで違う・・

こんなに濃く覚えてたら楽しいだろうなーとも思う。


うちの両親も少し硬くて打ち解けない家族だったけど、この主人公のイクの両親の桁外れの扱いにくさったら・・

小学生にアイシャドウをつけるな!と怒る父親、中学生の娘にブラジャーを買って与えない母親、

その表現の仕方も独特で・・理解してもらえないことが多いと、この本の中でも書いてあるとおり、

普通の社会ではあり得ないことと・・作り話だと思われるだろう。


そんな父親は犬を従順にさせるのが上手で、凶暴なドーベルマンだって飼い犬のように大人しくしちゃうのだ、

猫のシャーというのが可愛くてイクとも姉妹のように暮らしてたが、この二人の言葉のやり取りがほのぼのしてよい。

いろんな犬が出てくるけど昭和の犬の飼われ方や流行の犬種など、知らないことが多くて面白い。


子供時代のイクとは違って大人になってからのイクには辛いことばかり起こる・・

それでもジメジメした悲壮感はなくどこか開き直ったような後半生のような?

周りの人との独特の距離感がちょっと変わって面白いと思ったが・・

世間とか体面とかに拘らないからなのだろうか、物事の捉え方が枠にはまってなくて好きです。

だからきっと生きていくのは大変なことだろうと思う、勝手な憶測ですが・・。


ちょっと変わった作風で世代を超えたファンが多いとか・・直木賞候補の常連さんだそうです。


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