時代物3点

先ずはずっと新刊を待ちわびていた佐藤雅美さんの「居眠り紋蔵シリーズ」から・・

へこたれない人 物書同心居眠り紋蔵へこたれない人 物書同心居眠り紋蔵
(2013/01/18)
佐藤 雅美

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読みだしてからすぐに人物構成がわからなくなり・・あれ??と思ったら他の作品の登場人物と混同してしまったようだ。

つい最近まで同じ作者の「縮尻鏡三郎シリーズ」を読んでたものだから・・ついね。

縮尻鏡三郎 上  文春文庫 さ 28-5縮尻鏡三郎 上 文春文庫 さ 28-5
(2002/06)
佐藤 雅美

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昔の家族構成というのは血の繋がらない養子とか入り婿とかで複雑な人物形成になり、その中でちゃんと義理を立て家系を繋いでいくという心構えのしっかりとした親子関係があって、

今のように血が繋がってても肉親で殺し合い憎み合うような家族が多いようなのは何がどうしてこうなったのか??

こういうきちんとした社会の成り立ちがある時代の良さに感動すら覚える、

如何に現代が狂ってるか・・こういう時代ものを読むとよくわかる。

さて・・紋蔵さんは相変わらずの運の良さで次々と難問を解決していくのだが、タイトルにもなってるへこたれない人には読んでいてすごくイライラさせられて・・、

でも、そこはこのシリーズの真骨頂とも言うべきか・・最後にはちゃんとオチが付いていて、なるほど・・こうやって締めると良い人に思えるから上手いなー!!

参ったっす・・。

まだまだ雑誌での連載も続いてるようなので次回作もすごーーく楽しみ!!


そして次の作品は女性の作家さん、最近の時代物では女性の進出が際立っているとか・・

「しずり雪」でこの方の存在を知って他の作品は・・と探してこれに行き当たったのだが、


春告げ坂―小石川診療記春告げ坂―小石川診療記
(2011/11)
安住 洋子

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お医者さんのお話ということで、赤ひげ的な主人公を想像してたらまるで違って・・

ある評論家が書いてましたが、一人抜きんでたヒーローを書くのではなく、

全体がチームとなって医療に携わることで主人公が成長していく、そんなお話。


そこには金品の裏取引とか悪も蔓延していて、決して良い人ばかりではないが、

助けてくれる人も居てなんとか成り立ってるような診療所だ。


そこに主人公の過去の出来事が絡んでストーリーはぐっと緊迫感が増す、

この辺がやはり侍っぽい時代物になってるんだなーと読んでいて思った。

ま・・最後はなんとなく甘っちょろい終わり方になったけど、それも有りなんだろう。





そしてもう一点は初めて目を通す作家さん、何となく名前に惹かれて手に取って、パラパラと捲ったら面白そうだったので借りてきた。

意外にも(羽太雄平という名前から若いかと思い・・)古参の作家さんで1989年のデビューだそう、

カメラマンを経て作家稼業に入ったとかで・・古参と言ったら悪いかもですが?


過去の作品にも目を通してみたいと思い、ここにメモとして掲載しておきます。

本多の狐―徳川家康の秘宝本多の狐―徳川家康の秘宝
(1992/01)
羽太 雄平

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峠越え (角川文庫)峠越え (角川文庫)
(2001/11/22)
羽太 雄平

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今回借りてきたのは上記の「峠越え」シリーズの新作・・とは言っても2006年の作品ですが、

家老脱藩―与一郎、江戸を行く家老脱藩―与一郎、江戸を行く
(2006/08)
羽太 雄平

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若くして家老になった与一郎の苦悩と家族愛の物語・・

最初、読んでいて不思議に思ったのが傍に寄り添うように見守る人たちの存在で、

なんでこんなに彼らは与一郎を必死で守るのか??しかも命懸けであり、愛情も感じる、

そういう裏のストーリーは読んでいくうちに段々と解けていくのだが・・

侍ものだもの・・無残に死んでいく者もいて、その死にざまの描き方がなんとも憎らしいくらいあっさり?してるのだ。

無駄に感情を入れないのは読者の思い入れの深さに対する思慮なのか・・。

終わりに近づくにつれクライマックスの凄さに圧倒され、読み終わるとぐったり疲れてしまった。

なんだか・・周りの人たちに恵まれた主人公の最後は幸せ過ぎて、これでいいの??

って思ったりもしたな・・。

でも、この主人公は好きだな・・また読んでみたい。


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