夏の椿

夏の椿夏の椿
(2004/12)
北 重人

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図書館に行くたびにこの作家の棚へと行くわたし、

そのたびにこのタイトル本がないので貸し出し中だとずっと思ってた、

ある日、思い切ってカウンターの女性に訊いてみると・・

なんと目的の本は一般の貸し出し用ではなく、2回の書庫に置いてあった、

この作家さんの代表作だと思うのだが・・どうしてこんな大事な作品が誰の目にも触れない場所に??

と・・不思議に思いながら借りてきた。


この作品の次に出した本「蒼火」にはこの続きが載っていて、先に読むべき本が後になったので、早くこの最初のストーリーが知りたかったのだ。


甥っ子の惨殺犯を探していく物語で、今は大きな店を持つ米問屋の過去に何かがあると、

江戸から遠く新潟にまで足を運ぶ主人公、立原周乃介の推理が冴える、

敵はどうやら複数犯らしく、バックには幕府の大物がついてるらしい・・

味方と思ってた武士が敵であったり・・怪しい坊主がどっちに転ぶのか??

と、始終ハラハラドキドキの読み応えのある内容でした。

最後はハッピーエンドではなく、犯人も生きて捕えることができず、なにかしらしこりの残る結末でしたが、

この作家さんが書きたかったであろう、このシリーズの続きが読みたいと本当に思った。

江戸の庶民の描き方がすごく良い、そして街並みが目に見えるような・・建築家らしい細かな描写も良かった。

ただひとつ、悪漢が立て籠もる屋敷の構造がイマイチ理解できず・・複雑なのはわかるのだが、

それは読み手の読解力不足にしときます。




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