偶然とはいえ・・

前回の日記でも書いた小説の中に出てくる和歌集、中城ふみ子さんの本を借りてきました。

乳房喪失―附・花の原型 定本中城ふみ子歌集 (1976年)



その時にたまたま同じ棚にあって目についたのがつい最近亡くなった河野裕子さんの歌集「たとへば君」で・・

出版されたのを知った時にこのタイトルが気になってその歌人を知ったのでしたが、

同じように乳がんで亡くなっているこのお二人に目が留まるのも何かの現れなんでしょうかねー、

長く生きてるとそういう偶然の重なり合いが起きるものですが、それにしてもね。


中城さんはかなり昔の方らしく、戦後歌壇に彗星のごとく現れた伝説の歌人との紹介文もあり、なるほど歌というのは時代を超えて残っていくものなのだなーと。

今読んでも古さを感じないでいましたから・・全部はじっくりとは読めないけども、

その中でも私の好きな歌は・・

 生きむとするものに冷たき風のなかマーケットの灯は一つづつ消え

 スクーターの後ろに乗りし子が下さるるときに荷物の表情をせり




そしてこの方をモデルにした映画や小説も生まれてるんだそうで、何も知らない私でした。

冬の花火 (集英社文庫)冬の花火 (集英社文庫)
(2010/11/19)
渡辺 淳一

商品詳細を見る




一方の河野裕子さんの歌集は夫である永田和宏さんとの相聞歌集とのことで、過去の歌集の中からお互いの歌に呼応するのを集めたということか??


たとへば君―四十年の恋歌たとへば君―四十年の恋歌
(2011/07/08)
河野 裕子、永田 和宏 他

商品詳細を見る



歌についてはど素人なので良くは知らないから間違ってたら御免なさい。

この「たとへば君」というタイトルは私の好きなミュージシャン、斉藤和義さんの歌のタイトルにもあって、その曲が昔から大好きなのでおや??と思ったのでしたが・・

このアルバムに収録されています。(蛇足ですが・・)

WONDERFUL FISHWONDERFUL FISH
(1995/02/01)
斉藤和義、松尾一彦 他

商品詳細を見る





それでその歌人にも興味を覚えて、新聞の記事を読んでぜひ借りて来ようと思ってたのが、月日の経つのは早いもので・・失念してました。

昨年の出版だったのですねー、つい最近のことのように覚えてますが・・

新聞に載ってた歌が・・

 手をのべて あなたとあなたに触れたきに 息が足りないこの世の息が


これが絶筆だったんですねー、そこまでの夫婦の生き様みたいのを読んでこの歌のなんたるかを知った気がします。

ただの闘病記ではない、お互いの歌と歌のぶつけあいが凄くリアルでこんな風に表現する方法もあるんだなーと思いました。


それにしても、素人考えでは歌を作る人はスラスラと、あとからあとから言葉が湧いて出てくるものと思い込んでましたが、死に物狂いで苦しんでもがいて生み出すのだと知り、まさに目からウロコが落ちる思いでした。

スポンサーサイト

コメント

また偶然です

たまさんとはご縁があるようで、今、「河野裕子のボキャブラリー」特集を読んでいたところでした。
まったく偶然ですね。

秋は短い。夏の整理と秋蒔き種の面倒をみて、合間に家事をする。--- 大忙し。
朝の気温が10℃の前半になってきて、いよいよ秋本番です。楽しみましょう。

2012/09/29 (Sat) 09:07 | yama #iUC/sSCs | URL | 編集
いよいよ・・

秋は駆け足でやってくるけど、まだ夏の名残が強いのか今朝は20度というあったかさに戸惑うばかりです。

台風の影響にしては早いような・・明日あたり来るのかな。

秋蒔きの種・・こちらではあまりない習慣かも?

私が知ってるのは秋蒔き小麦くらいかな。

河野裕子さん、とっても興味深い、魅力的な女性ですが・・そういう人は何故か早逝するようです。

2012/09/30 (Sun) 12:52 | tama #m8jBxAUk | URL | 編集
管理人のみ閲覧できます

このコメントは管理人のみ閲覧できます

2012/10/12 (Fri) 16:13 | # | | 編集

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する